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設備アドバイザーインタビュー
Colleは小さく始めながら、自分らしいお店づくりに挑戦できる場所

REBOOT COFFEEBAR TAKASAKI  須藤俊貴

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略歴

高崎市出身。大学時代に東京でコーヒー文化に触れ、大手チェーン店やスペシャルティコーヒー専門店で経験を積む。
地方・地元の個性的な個人店文化の減少に危機感を抱き、高崎へ戻り自身のコーヒーショップを開業。浅煎りを中心に、実験的ロットや希少品種など、個性豊かなスペシャルティコーヒーを提供している。

カフェ設備について相談を受けたとき、どのようなことが大切だと感じましたか?

利用者の営業形態に幅広く対応できる汎用性を持ちながらも、最初から理想の設備をすべて揃えようとしすぎないことが大切だと思います。
設備が整っていることはもちろん重要ですが、それ以上に利用者が、「何を提供したいのか」「どのようなお店にしたいのか」といったビジョンが明確であることが重要です。
その方向性が定まっていれば、限られた設備の中でも工夫しながら営業していく力や、必要な設備を自ら投資する判断力を身につけることができます。
そのため、初心者向けの設備としては、過剰な設備を用意するのではなく、利用者が自ら考え、試行錯誤しながら経営の基礎を学べる、機器の性能は高いが最低限、かつ汎用性の高い設備が大切だと感じました。

はじめてカフェ営業に挑戦する人にとって、最初に心がけるべき大切なことは何だと思いますか?

ビジョンをブラッシュアップしていくことだと思います。
1番は自分のやりたいことと、その地域における需要、そして競合店との立ち位置。その両方のバランスを取ることが大切だと思います。
やりたいことが専門性が高すぎると顧客層が限られてしまい、十分な集客につながらないことがあります。
一方でマスに迎合し、専門性が低すぎると他店との差別化が難しくなり、自分自身のやりがいやお店としての個性も失われてしまいます。
だからこそ、自分が提供したい価値を大切にしながらも、地域のニーズや市場環境を理解し、その中で無理なく続けられる立ち位置を見つけることが重要だと感じています。

 Colleのように住宅街にある場所でカフェ営業を行うことには、どのような可能性があると思いますか?

住宅街にある場所だからこそ、地域の日常に自然と溶け込みながら、新しい価値観や文化を届けられる可能性があると思います。繁華街のように人通りに依存するのではなく、「このお店に行きたい」という目的を持って訪れてもらえるような、専門性や個性のあるお店を運営しやすい環境だと感じています。
また、住宅街は大手チェーンが出店しにくい立地でもあるため、その分、個人店ならではの個性や専門性を持ったお店が挑戦しやすい場所でもあります。そうしたお店が増えることで、地域の選択肢や面白さも広がっていくのではないでしょうか。小さく始めながら、自分らしいお店づくりに挑戦できることは、大きな魅力だと思います。
さらに、地方の住宅街では、都市部では当たり前に触れられる文化や価値観に出会う機会がまだ少ないこともあります。だからこそ、そうした新しい文化や考え方を地域の暮らしの中へ自然な形で持ち込み、人と人、人と文化をつなぐきっかけを生み出せる。そんな可能性を持った場所になっていくことを期待しています。

これからColleでカフェ営業をしてみたい人に、まず試してほしいことはありますか?

まずは実際に営業してみて、自分自身へのフィードバックを得ることをおすすめします。
お店を始める前は理想やイメージが先行しがちですが、実際に営業してみることで、お客様の反応や自分自身の適性、やりがいなど、やってみなければ分からないことが数多くあります。また、収益性や運営負荷を含め、「この形で継続していけるのか」を見極めることも重要です。
特に飲食店は、好きなことと事業として成り立つことが必ずしも一致するとは限りません。だからこそ、小さく始められる環境を活かして、自分が本当に続けたいことなのか、どのような形なら無理なく継続できるのかを確かめてみることが大切だと思います。

カフェ営業で、初心者がつまずきやすいポイントはありますか?

初心者がつまずきやすいポイントのひとつは、集客や売上への不安から、お店の方向性がぶれてしまうことだと思います。
営業を始めると、お客様からの要望や周囲の意見が気になるようになります。もちろんお客様の声に耳を傾けることは大切ですが、それに応えようとするあまり、メニューやコンセプトを次々と増やしてしまうと、結果としてお店の特徴が見えにくくなってしまうことがあります。
特にカフェという業態は自由度が高いため、何でもできる反面、何のお店なのか分からなくなりやすい側面があります。
だからこそ、営業を通して改善を重ねながらも、「自分は何を提供したいのか」「どんな価値を届けたいのか」という軸は持ち続けることが大切だと思います。その軸があることで、お客様の声を取り入れながらも、自分らしいお店づくりを続けることができるのではないでしょうか。

複数の利用者が使うシェア空間では、どのような使いやすさや、使い方の工夫が大切だと思いますか?

シェア空間を利用する際に大切なのは、自分自身の挑戦の場として活用するだけでなく、利用者同士をひとつのコミュニティとして捉えることだと思います。
それぞれが自分の目的のために利用する場ではありますが、単に場所や設備を受け取る「テイカー」になるのではなく、自分の経験や知識、気づきを周囲に還元する「ギバー」としての意識を持つことで、空間全体の価値はより高まります。
利用者同士が自然に情報交換や相談ができる関係性を築ければ、一人では得られない学びや新たな挑戦のきっかけも生まれるはずです。シェア空間の魅力は設備や場所だけではなく、そこに集まる人たちとのつながりにもあると思うので、お互いに支え合いながら成長できる環境づくりが大切だと感じています。

Colleが地域の中で、どんなカフェのある場所になっていくと面白いと思いますか?

個人的には、Colleが高崎に新しい文化や価値観をもたらし、街をより多様で文化的な場所へと進化させる存在になると面白いと思います。
地方ではまだ触れる機会の少ない商品や文化、価値観に出会える入口のような場所になれば、利用者だけでなく地域の人々にとっても魅力的な存在になるのではないでしょうか。
地域に根ざしながらも、新しい文化や人との出会いを生み出していく。そんな実験的で開かれた場として、この地域の文化的な発展に貢献していくことを期待しています。

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